3D HALテクノロジをベースにしたプログラム可能なホールセンサ
概要
HAL 36xyは、平面型ホール素子と縦型ホール素子を組み合わせた、ミクロナスの革新的な3D HALテクノロジをベースにしています。 より優れたパフォーマンスを持つホールセンサで、磁気システムのデザインをより簡単にします。 HAL 36xy 製品ファミリは0°~360°の回転角度の計測を行います。
この製品ファミリは、センサ平面上で磁界のX軸成分とY軸成分を計測します。 磁界とセンサの距離が変動しても、双方の相対的な強度を計測することで安定した出力を実現します。 そのため0°~360°の回転角度を広い温度範囲でかつ高い精度で計測することができます。HAL36xy製品ファミリには、レシオメトリックなアナログ出力を行うHAL 3625と、PWM出力を行うHAL 3675があります。
HAL 36xy製品ファミリは、小型のSOIC8 SMDパッケージ、あるいはTO92UP 4ピン・リード・パッケージで提供され、どちらもAECQ100認証を受けています。プルアップまたはプルダウン抵抗出力となる、断線検出機能も備えています。また、デジタル信号処理と不揮発性EEPROMメモリをワンチップ化することにより、カスタマイズと安定したキャリブレーションを実現します。使いやすいLabVIEW TMベースのソフトウェアと詳細なアプリケーション・ノートにより、磁気システム設計の初心者でも開発を進めることができます。その結果、極めて低い温度ドリフトを持ち、エア・ギャップのバラつきに対して安定したセンサ・システムを短期間で開発することができます。.
ブロック・ダイアグラム – システム・アーキテクチャ

HAL 36xy製品ファミリは、CMOSテクノロジで製造されています。温度補正ならびにオフセット補正されたホール素子、2つのA/Dコンバータ、A/Dコンバータ付き温度センサ、デジタル信号処理、プッシュ・プル出力、冗長性ならびにロック機能を備えたEEPROMメモリ、EEPROMをプログラムするためのシリアル・インターフェース、そしてすべてのピンに保護回路を内蔵しています。
また、電源電圧に変調をかけることでプログラムするため、新たにプログラミング・ピンを追加する必要がありません。
センサはデジタル信号処理を行い、アナログ・オフセット、温度シフト、機械的ストレスなどでデジタル信号が劣化することがありません。
HAL 36xyはFraunhofer IISのライセンスを受けています。