デジタル出力インターフェースを備えた外乱磁場に強い3D磁気センサ
概要
HAL 39xyは、外乱磁場に強い直動および回転角度計測のための新世代3D磁気センサで、ISO26262規格に準拠して開発されています。
HAL 39xyファミリは、4つのデジタル出力インターフェースをラインアップして揃えています: HAL 3900はSPI出力に対応し、低電力モードで動作可能です。HAL 3930はPWM/SENT出力を持ち、さらにスイッチ出力端子を備えています。スイッチ出力はハイサイドまたはローサイドスイッチとして構成することが可能です。スイッチ出力信号はセンサ内のさまざまな情報、たとえば角度, 温度, 磁場強度などに閾値を設けることで切り替え可能です。HAL 3970は、SPC (Short PWM Code) 出力に対応していて、外部ECUから送信されたトリガー・パルスにより最大4つセンサと接続可能です。HAL 3980は、PSI5出力は、外部ECUと2線でセンサと接続できるため実装コストを削減できます。
HAL 39xyは、360°の角度と直線動作を測定できます。HAL 3900および HAL 3930は3軸位置を測定することにより2つの計算された角度情報が出力可能です。HAL 3900は、温度補正されたX軸, Y軸, Z軸の生値情報の出力可能で、HAL 3980では、角度の変化速度を出力できます。
また、すべてのデバイスは線形性精度を改善するためセット・ポイント・リニアライゼーションを備えています。33点の等間隔セット・ポイントあるいは17点の可変セット・ポイントのどちらかを選択することができます。
センサは、TDKミクロナスの3D HALテクノロジに基づいて、磁石の位置を測定します。これらのデバイスは、ホールプレート・アレイを使用することにより、外乱磁場を抑制することができます。回転角測定には、単純な2極磁石により軸端および軸側面配置の測定が可能です。
センサは、ISO 26262のSEooC (Safety Element out of Context) に準拠して開発されていてASIL-B ready に対応しています。
磁気回路の最適化のため、ゲイン, オフセットや基準位置などの特性は、不揮発性メモリをプログラムすることにより調整可能です。
これらのデバイスは、自動車/産業機器向けに設計されていて、–40°Cから最大150°Cの周囲温度範囲を満足するように設計されています。
HAL 39xyファミリは、小型の8ピンSOIC8パッケージにより提供されます。
ライセンスノート:
HAL 39xyは、フラウンホーファー集積回路研究所のライセンスを使用しています。
Block diagram – system architecture
